第15回 ヴィンテージ シーズン

2005.10  恵比寿・エコー劇場  

長く閉ざされた山寺で108年に一度だけ行われる煩悩済度の仏事。
そこに集まった人々の本当の目的は・・・?
予想外の事態に二転三転と心揺られ本当に求めていたものを見失っていく人々。

本当にこのままでいいの?
そう自分に問いかけたことはありませんか?
そして彼らが選んだ結末は・・・
CAST: 愛原こず江 / 渡辺幸司 / 中澤数美 / 真宮立佳 / 森田千恵子 / 八木康仁 / 福原龍彦 / 染谷綾子 / 金子剛
田中重実 / 山口幸祐  Guest:徳永貴子 / 松枝耕平 (キャスト写真
STAFF: 作・演出:鈴木実 / 照明:赤石諭(LIGHT GROOVY) / 音響:田島誠治(サウンド ギミック) / 舞台監督:高橋京子 / 舞台美術:馬場克之(ビー・ステージ) / スチール写真:川合一司 / ビデオ撮影:平井将人・田口雄健 / 宣伝美術:渡部朋子 / 衣装・小道具:シアター ナノ.グラム / 制作:渡部朋子、野本裕子 / 制作補:小笠原正巳、中澤数美、渡邊聖美 / 企画・製作:シアター ナノ.グラム



「さっきと話が違うじゃないか!
■■■■■■あいつら連れて警察に行くんじゃなかったのか?」

「生きてたのに・・・殺そうとしたんだぞ!」

「もっと柔軟に考えて・・・私たちの大切な子供たちのことなのよ!」

どうしてそうやってコロコロ考えが変われるんだ?



「助けて!この人、私のこと無理矢理・・・私が嫌がったら
■■■じゃあ一緒に死んでくれって自分のこと傷つけて、私のことも・・・

  撃って!早く撃ち殺して! お願い!!」



-脚本より- 


  舞台裏では・・・


今回で恵比寿エコー・劇場も4回目。 勝手知ったる劇場にいつものように小屋入りします。 いつものように楽屋に入り、いつの間にかなんとなく決まっている楽屋の鏡前に。
あら?今回は何か雰囲気が違うぞ!?そうです、今回は座長がいないのです。 いつもは出入りがしやすい楽屋の扉前を陣取っておられる座長が 今回は「作・演出」のみで出演されていないので、楽屋に席は要らないとのことでした。 なんとなくさみしいし、不思議な感じ。

さて、その座長ですが今回は客席で我々の一挙一投足を見守ってくださるとの事だっ たのですが、幸か不幸か客席に関係者席を確保する余裕がなく、 楽屋近くの舞台が見えるスペース(隙間?)で真剣に舞台を見つめていらっしゃいました。 我々役者陣はその座長の表情を確認して、安心して舞台に出ることができました!

いつもと変わらなかったのは、相変わらず女優陣によくしかられている男優陣(笑) 「怒られる」と言うよりは「しかられる」という言葉がぴったりハマりますね(笑) そして、やはり「メイク薄くね!」と演出からチェックを入れられる女優3人。(私も入ってます) 楽屋内で毎回繰り広げられる若手衆の「寸劇」に(どうやら、緊張感を除くため と、テンションを上げる為に行われているらしい)今回客演してくださった松枝さん が強制?参加させられてましたね(笑)
人それぞれに色んなテンションの上げ方があるものなんですね。 そういえば、じっと動かず黙って座って「充電」?して待機している女優もいました(笑)
初日、出演前に「勉強させていただきます。」戻ってきたら 「勉強させていただきました」と言っていた姐さん(客演していただいた徳永さん)。 こちらこそ勉強させていただきました!ありがとうございます。

心配していた雨もなんとか本降りは逃れ、無事公演を終了することができました。 ご来場いただいたたくさんのお客様!ありがとうございました! 次回、池袋シアターグリーンでお会いできることを楽しみにしています。

中澤数美



制作日記      

「ヴィンテージ シーズン」にご来場・ご声援いただき、誠にありがとうございました。 劇団員一同、心より御礼申し上げます。

さて、今回の「ヴィンテージ シーズン」お楽しみ頂けましたでしょうか?
お客様アンケートで一番多かったのは、やはり、あの続きを・・・!!との ご意見でした(笑)。気になりますよね。
観ていただいたお客様に想像していただく。これ程までに想像力を掻立てる(気をもませる?) 終わり方はナノ.グラム作品では初めてかもしれません。あんな続きやこんな続き、そんな続きまで!?あれこれ想像して、それぞれの「ヴィンテージ シーズン その後」をお楽しみください。

残念ながら役者チームにはかないませんが、裏方チームも進化中です。 お客様が劇場に足を踏み入れた瞬間から出る瞬間まで、 全ての時間を楽しかった!と思って頂ける公演にするため、 あれこれ模索中です。
次回公演では役者・裏方共に進化した(はずの)シアター ナノ.グラムとして 皆様をお待ち致しております。


渡部朋子