第26回 ラスト・ワルツ 

2011.4  恵比寿・エコー劇場  

CAST:
森田千恵子 / 染谷綾子 / 徳永貴子 / 山口瑠璃 / 金子剛 /
藤堂巧(元飴玉詐欺同盟)/ 井上真理子 / 藤﨑啓 / 政井卓実 / 高山典子 / 横尾宏美(シアターノーチラス)/ 梶原まみ /
STAFF:
作・演出:鈴木実
照明:赤石諭(LIGHT GROOVY)/ 舞台監督:高橋京子 / 舞台美術:田代利之(俳協)/ 音響:SOUND MASTER /
ビデオ撮影:平井将人・田口雄健 / 宣伝美術:谷野誠一 /
制作:谷野誠一・小笠原正巳 / 衣装・小道具:シアター ナノ.グラム / 企画・製作:シアター ナノ.グラム /

「しかし、救急車おそいですね」
「来ないわよ。呼んでないもの」
「ダメじゃないですか!呼んでください!」
「ダメよ。スキャンダルになるからダメ」
「このまま自然治癒を待つんですか?それで平気なんですか?」
「今、みんなで先生に手をかざして念を送ってます」
「そんな集団だったんですか?」
「冗談に決まってるでしょ」

「なにか痕跡があるんですか?薬物使用の?」
「例えば可能性としてよ、そんな事でもしない限りこんな事には…」
「バスルームに聞いてきますか?」
「バスルーム?」
「聞いてきますか?」
「ここのバスルーム喋るの?」

「先生、こっそり洋子さんの小さい時の写真見てたりするから…」
「そんなのポーズですよあの人の」
「そんな事ありません。先生がポーズを作るのはテレビの前と有権者の前だけです」
「そうだよ。典子ちゃんが見たのは、先生の本心だよ」
「ひっそり写真なんか見ててもしょうがないだろ!
僕の事がイヤなら”洋子はやれない”って言えばいいんだよ。無視はねぇよ、無視は…」
「ヒロポン…」
「ヨーシェン…」
「お互いの呼び名、ここではやめてもらえないかな…」
-脚本より-

制作日記

「ラスト・ワルツ」公演、無事お開きとなりました。
皆様のご来場、ご支援、誠にありがとうございます。

今回は、東日本大震災の影響もあり、公演の準備や稽古に支障が出て、
一時は公演自体を中止するか?という流れもありました。

関係者の努力により、中止だけは回避されましたが、
いつもより短い稽古時間で作り上げた作品のクオリティーは、
皆様の目に、どのように映りましたでしょうか?

ナノ.グラムは、世の中の節電の流れに合わせて、
しばらくお休みをいただく事になりました。
座長、キャストは只今充電中でございます。

次回皆様とお会いするときは、充電してパワフルになったナノ.グラムをお楽しみください。

最後になりましたが、毎回素敵な写真を撮ってくださった川合一司さんが年初にお亡くなりになりました。
謹んでご冥福をお祈りいたします。
(このプレイリストの写真は、記録用映像からのキャプチャです)

谷野誠一