第18回 見上げてごらん 夜の星を

2007.5  恵比寿・エコー劇場  


海辺の小さな天体観測所に集まったのは・・・
ボン・ウィンネッケ流星群が目的の練馬天体観測同好会。
流星群にまぎれているはずのUFOが目的の武蔵野UFO研究会。
そんな彼らに星から素敵なプレゼント?
さあ「未知との遭遇」をどう乗り切る!?


CAST: 鈴木実 / 真宮立佳 / 愛原こず江 / 福原龍彦 / 中澤数美 / 渡辺幸司 / 森田千恵子 / 徳永貴子 / 染谷綾子
田中重実 / 金子剛 / 山口幸祐 / 野本裕子 / Guest:中川奈美 / 谷野誠一 (キャスト写真
STAFF: 作・演出:鈴木実 / 照明:赤石諭(LIGHT GROOVY) / 音響:田島誠治(サウンド ギミック) / 舞台監督:高橋京子 / 舞台美術:馬場克之(ビー・ステージ) / スチール写真:川合一司 / ビデオ撮影:平井将人・田口雄健 / 宣伝美術:渡部朋子 / 衣装・小道具:シアター ナノ.グラム / 制作:渡部朋子、小笠原正巳 / 企画・製作:シアター ナノ.グラム



「でも、もしそうなら大変な事でしょ?」
「何が?」

「だから、6月牛飼い座流星群の降る夜に■■■■■■■■
カルト的な宗教観を持った人達が…」
「あんたとあの天体オタク君の想像がほぼ九割でしょ!?」




私達は生きてもいない。死んでもいない。
神に見捨てられた私達は生と死の間を彷徨い続けるだけ・・・」

 「生きたまま取り出すの。その苦痛の叫びが私達の長年の苦痛を
    私達に代わってあなた達の神に届けるのよ。私達を見捨てた神に」



-脚本より- 


  舞台裏では・・・


復帰第2作目となる『見上げてごらん夜の星を』奈々役を演じました野本裕子でございます。 ご多忙の中、ご来場頂きましたお客様、誠にありがとうございました。 ご来場頂いたにもかかわらず、客席に入って頂く事が出来ずにロビーのモニターでの観劇、または帰られてしまったお客様、大変申し訳ありません。 また次回もご来場頂き、是非ゆっくりと観劇して頂けたらと思います。

お客様からは見えない舞台裏…そこは未知との遭遇…(そんなわけない!)
楽屋ではいつもの様に作詞作曲する福原氏と山口氏。 厚塗りになり過ぎないようにメイクする女優陣と一部男優。 そして1年半振りの出演となる座長の総勢13名の劇団員&客演のお二人&声のみの出演となった渡邊K嬢。 和気藹々と小屋入りから楽日までの6日間を過ごしました。 最高に楽しく幸せな6日間でした。
今回は血糊無し・死人無しでナノグラムを見慣れたお客様の中には、びっくりされた方もいらっしゃったのではないでしょうか? そういう意味では今回は楽でした。前回の様な乱闘音・乱闘後の衣装の準備や・ラップ隊・時間と戦いのメイク等はありませんでしたから。 1番大変だったのは動くバックでしょうか… 舞台監督さんと制作が試行錯誤して下さり最終的に決まったのはアナログな方法でした(笑) そしてバックの中には『メッシア』こと『ヤハ君(劇団員命名)』が… ミイラのヤハ君は制作の渡部Tさんが作製して下さったのですが、お客様へお目見えすることなく破棄されてしまいました(泣) 楽日終了後、手を合わせお礼を言い破棄しました( ̄人 ̄)

最後に個人的な事を言わせて頂ければ、あの衣装は意外と暑いです! キャミソールの形をしてはいますが、レースが何枚にも重なっており、下はレギンスを穿いていた為照明を浴びると汗ダクダクです。 今回接近戦が特にあった、渡辺K氏・福原氏・徳永姐の3名にはご迷惑をおかけしました。 そしてお客様!奈々と野本は別者です!! 『奈々役の人は普段もあんな感じなのか』 というご意見をちらほら頂きました。 そんな訳ありません!普通のちょっとぽっちゃりなお嬢さんです!! 一応訂正させて頂き、次回エコー劇場の舞台上よりまた皆様にお会い出来るのを楽しみにしております。

野本裕子



制作日記      


「見上げてごらん 夜の星を」にご来場・ご声援いただき、誠にありがとうございました。 劇団員一同、心より御礼申し上げます。

今回は何とシアター ナノ.グラムがホラーに初挑戦です!
楽しんで、そして怖がっていただけましたでしょうか?
怖がらせる側と怖がる側。いかに慣れ親しんだ仲でも、ずるずると這って迫られるというのはどんなものでしょう…? 迫る側は内心楽しんでいたようですが、迫られる側はセットの制約もあり逃げる場所が限られてしまい大変だったようです(笑)。

いつものことですが、今回も体を張っての演技です。汗だくで抱きついたり抱きつかれたり、麻酔の効いた制限のある動きを転んでケガをしないという絶対条件付きで表現したり、机の上で回されてみたり、仕掛けを壊さないようヘナチョコ空手チョップをくり出してみたり。さらには車椅子からダイブして腕力だけで舞台を横断したり・・・。
彼らにとって「大変」という言葉は単なる知識であり実感ではあり得ません。 作品毎の「未知との遭遇」が楽しくて仕方がないようです(笑)

そんな彼らが創り出す「日常からちょっとはずれた空間」を
次回も是非ご堪能ください。

渡部朋子